ChatGPTでゲーム制作が変わる!ゲームデザインへのAI活用アイデア

ChatGPTでゲーム制作が変わる!ゲームデザインへのAI活用アイデア

現在話題沸騰中のAI技術、ChatGPTをゲーム制作に活用するアイデアを集めました。これらのアイデアは、ゲームデザインや制作の新たなヒントになるでしょう。

ゲームプロトタイプの開発を加速させる

ChatGPTは短いプログラムを素早く生成できるので、効率的にゲームのプロトタイプを作成することが可能です。しかも、プロのプログラマーにも劣らないクリーンで読みやすいコードが特徴で、コードの解説も提供してくれます。

ChatGPTでプログラム生成をする場合はvscodeと連携させると便利です。

ブラウザゲームの制作を手軽に

HTML、CSS、JavaScriptの3つのファイルだけで簡単なブラウザゲームが制作できます。これらのテキスト形式をChatGPTに直接生成してもらうことで、ゲームデザイナーだけでもコンセプトの確認が可能になります。

また、異なるアイデアを試したい場合にも、ChatGPTに指示するだけで簡単に修正が行えます。

Unityのコンポーネントやシェーダーを作成

プログラマーに頼らず、ChatGPTにコンポーネントやシェーダーの具体的な要望を伝えるだけで、それを作成してもらえます。さらに、使い方についても丁寧に説明してくれます。

エラーが発生した場合も、エラーログと一緒に「エラー直して」と伝えるだけで修正が行われます。

話題のChatGPTでAIにゲームを作ってもらいたい (前編) [Unity] – Qiita
ChatGPTにUnityのコンポーネントを書いてもらう流れがわかります。

ゲームデータの大量生成

ChatGPTを活用することで、大量のテキストデータ(例:村人のセリフ)の生成が容易になります。これにより、以下のようなデータを簡単に作成することができます。

  • 多言語翻訳
  • 人物名
  • カードのフレーバーテキスト
  • 架空の都市の名前や歴史、紹介文など

プロのライターによるテキストの品質は確かに高いですが、ChatGPTを活用することで、低コストで十分な品質のテキストが得られるのが最大のメリットです。これにより、少人数のプロジェクトでも充実したテキストボリュームのゲームが制作可能になります。また、AIが周辺テキストを生成することで、チームのライターはメインシナリオに集中し、よりクオリティの高いストーリーを生み出すことができます。

話題のChatGPTを「Google スプレッドシート」に組み込んでヘルプを作ってみた – 残業を減らす!Officeテクニック – 窓の杜
表からマスターデータを出力する場合も、GoogleスプレッドシートにChatGPTを簡単に組み込むことができます。

大手ゲーム会社も、積極的にAIの導入を進めて行くようです。

AIによるキャラクターの演技

ChatGPTに背景設定、性格、口調などを指定することで、そのキャラクターになりきった会話を生成してくれます。これにより、ゲーム制作では、プレイヤーがキャラクターと自然に会話できる体験を実現することができます。

今のところ、公開されているプロンプトをChatGPT4に貼り付けて遊ぶ、TRPやゲームブックのようなものがほとんどですが、すぐにゲームとして組み込んだものが出てくると思われます。

プレイヤーのレベル、経歴、見た目などの情報を会話時に渡すことで、プレイヤーごとに異なる物語体験が提供できるようになります。例えば、これまで邪悪な見た目の鎧や悪魔のような召喚獣を持っていても街の人々は笑顔で接していましたが、AIの導入により、彼らが恐怖を感じて取引を拒否するようなリアリティが生まれます。また、勇者が勝手に家のタンスを開けるような行為が、警察に通報されるリアルな世界観を表現できるでしょう。

ChatGPTによって、これまで制限やお約束だと受け入れられていたゲーム上の要素がなくなり、非常に大きな可能性を感じさせる革新的なゲーム体験が実現できます。

ChatGPTをゲームに組み込んだ例

ChatGPTをゲームに組み込む際には以下の課題があります。

  1. ChatGPT API実行に費用がかかる
    • テスト段階では費用がほとんどかからないものの、リリースすると急激に費用が増加します。
  2. セキュリティ上の問題で、ChatGPT APIをクライアントから実行できないため、サーバーから発行する必要がある
    • APIアクセスキーをクライアントに埋め込むと悪用されるリスクがあります。
    • OpenAIのドキュメントに従い、サーバーからChatGPT APIを発行しましょう。

これらの課題から、ChatGPTを利用したゲームリリースには、サーバーが必須であり、サブスクリプション形式の課金が求められるでしょう。

「ChatGPT」を利用したブラウザゲーム「AIバトラー」が公開に。能力を自由に入力して作ったキャラクター同士の勝敗をAIが判定

AIバトラーは作ったキャラでバトルする、モンスターファームやバーコードバトラーのようなゲームです。
このゲームでは、AIが審判を努めており、パラメータと自由入力欄のスキル文章を使ってバトルのシミュレーションをしてくれます。
無料公開してましたが、API料金が支払えず有料会員限定アプリになりました。

次に紹介する2つのゲームはアクセスキーが含まれた状態でリリースされたため、現在は削除されています。

ChatGPTを活用したクイズゲーム「ノワ、これつくって!」無料公開中。3つのヒントをもとに,作ってほしい料理を当ててもらおう

対話式AI“ChatGPT”を使用した『ドキドキAI尋問ゲーム』がPCブラウザで無料公開。警察官となって殺人事件の容疑者であるAIを尋問 \| ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通\.com

まとめ

ここで紹介した事例は、2023年3月時点のものです。今後の技術進歩によって、より高度な機能が低コストで実現可能になるかもしれませんし、AIの新たな活用方法が見つかることでしょう。

ChatGPTは、産業革命に例えられるほどの大きなムーブメントを引き起こしており、ゲーム制作の方法や、作成できるコンテンツも大きく変わっていくでしょう。この革新的な技術に取り残されないよう、常に最新情報をキャッチし続けましょう。